「せっかく数キロ痩せたのに、気がついたら元に戻っていた……」
そんな経験はありませんか?
実はこれ、私たちの意志が弱いわけではありません。私たちの脳が、私たちを守るために全力で「痩せるのを邪魔している」からなのです。
目次
脳は「変化」が大嫌い?
私たちの脳には、体温や血糖値などを常に一定に保とうとするホメオスタシス(生体恒常性)という機能が備わっています。
脳(特に視床下部)にとって、急激な体重減少は「生命の危機(飢餓)」と判断されます。すると、脳は私たちを守るために以下のコマンドを発動します。
- 省エネモードへの切り替え: 基礎代謝を落とし、少ないエネルギーで動けるようにする。
- 食欲の増進: 「食べろ!」という信号を強め、高カロリーなものを欲するようにさせる。
これが、いわゆる「停滞期」や「リバウンド」の正体です。脳は、今の体重を「セットポイント(標準値)」として記憶しており、そこから外れることを極端に嫌うのです。
リバウンドを防ぐ「脳のなだめ方」
脳の防衛システムを起動させずに痩せるには、「脳にダイエットをしていると気づかせない」ことが重要です。
1. 「5%ルール」を守る
1ヶ月に減らす体重を、現在の体重の5%以内に抑えましょう。これ以上の急激な減少は、脳の警報アラート(ホメオスタシス)を鳴らしてしまいます。
2. セットポイントを上書きする
脳が「新しい体重」を標準だと認めるまでには、一般的に半年から1年ほどかかると言われています。目標体重に達したあとも維持し続けることで、脳のセットポイントを更新させます。
まとめ
リバウンドは根性の問題ではなく、脳が正常に働いている証拠です。大切なのは、脳と戦うのではなく、「脳が安心するスピード」で少しずつ変化を受け入れてもらうこと。
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